先日、ある地方銀行が『フロッピーディスクの使用を終了する』というニュースを見ました。
その時の率直な感想が『まだ生き残っていたんや』です。
今では新しくパソコンを買ってもフロッピーディスクドライブは付いていませんし、フロッピーディスク自体も見かけません。
このニュースを見た時は、時間を戻されたような不思議な気分になりました。
私が最初にパソコンに触れた時には『Windows』は存在せず、DOS/V機で仕事をしていました。
(その前にプログラマーとして働いていた時は、ワークステーションを使っていました)
DOS/V機では、データの保存はもちろん『フロッピーディスク』です。
フロッピーディスクには、3.5インチ・5インチ・8インチがありました。
私の記憶では、この3種類、見た目の大きさは異なりますが、容量は同じだったような気がします。
DOS/V機では、表計算ソフトは【ロータス 123】、ワープロソフトは【一太郎】という、今ではあまり聞かないソフトを使用していました。
現在のようにWindowsがありませんので、コマンドプロンプトで直接『起動コマンド』を入力し、ソフトを立ち上げる、という手順を踏んでいました。
それから『Windows 3.1』が普及するようになり、パソコンが急激に脚光を浴び、デスクワークも大幅に様変わりしました。
それでも『フロッピーディスク』は幅を利かせて、無くてはならない存在でした。
それでは、『フロッピーディスク』はなぜ姿を消すことになったのでしょうか?
理由の1つは、フロッピーディスクの容量自体が小さすぎた(確か1.44MBだったと思います。MBですよ、メガバイト。今では考えられませんね)
そして決定的だった、と私が思う理由は『デジタルカメラ』の普及です。
デジタルカメラが普及すると、写真1枚をフロッピーディスクに保存できません。
ここが転機だったんではないでしょうか。
その辺りから『フロッピーディスク』⇒『MOディスク』⇒『CD−R』⇒『DVD−R』
今は『外付けハードディスク』や『USB』が主流ですかね。
パソコンに『フロッピーディスクドライブ』が付かなくなった時も大きな驚きがありました。もちろん、その頃にはあまり『フロッピーディスク』の存在は薄くなっていましたが、長年慣れ親しんだ『フロッピーディスク』の凋落を目の当たりにするのは心が痛みました。
話は戻って、ニュースではこんなことも放送していました。
『フロッピーディスク』を知っている10代・20代は30人(←もしかしたら違うかも)のうち2人だけだったそうです。
銀行のように、顧客データ等を保存するだけなら『フロッピーディスク』でも良かったのかもしれません。
しかし今では『フロッピーディスクドライブ』自体を探すのも一苦労するんじゃないか、と思われるくらい見ませんもんね。
フロッピーディスクを見るたびドクター中松さんを思い出していましたが、さきほどググってみると発明者ではないそうな事が書かれていました。
当時は私もドクター中松さんがフロッピーディスクを発明した、と信じてました。
このニュースを見て、記憶が蘇ってきて懐かしく感じてしまった次第です。