先日、数年ぶりに小学校からの友人と昼ごはんを食べに行った。
LINEでは時々やり取りはあるものの、顔を合わせて話をすると、いろんな話が出てきます。
お互いの家庭のこと、嫁さんのこと、仕事のこと。
その友人は自営業で、業界自体が冷え切っている業界なので、仕事はかなり厳しいようだった。
それでも彼の人当たりの良さ、話題の多さで結構仕事が舞い込んでいるらしい。
その話を聞いて妙に納得してしまうほど、彼は人に優しく、情に厚い男なのだ。
昼ごはんを食べながら話を続けていると、彼は俯きながらこう言った。
「友人Aとはもう電話もしないし、合わへんねん」と。
彼は小学校からの友人と今でも付き合いがあり、いつも3人で集まっているそう。
その3人は彼と友人A、友人Bで、私も旧知の仲だ。
私を含めた4人は同じ野球チームで、小学校3年生〜中学校3年生まで地域の少年野球チームに所属していました。
高校に進学する時に、3人は違う高校(友人Bは就職)に進み、私は距離が出来た。
他の3人は定期的に合っていたようで、仲が良かった(ように私には見えた)。
50歳を過ぎてから、小学校の同級生の女性を含めて、その3人組は合うようになり、計4人で頻繁に遊びに行くようになったらしい。
彼が言うには、友人Aと二人で話をしていると、シリアスな話になっても話を合わせてくれて、共感してくれるんだとか。『あぁ、そういえば小学校からそんな雰囲気はあったなぁ』と思いながら話を聞いていると、女性を含めた4人で合っていると、友人Aはそのシリアスな話を上から目線で詰ってくるんだとか。
二人で話をしていたときには、彼は『人には言わんとってや』と念を押していたにも関わらず、だ。
友人Aは、話を盛り上げるためなのか、マウントを取りたいからなのか、真意はわからないが、彼の人の良さにかこつけて、そういった態度を取るそうだ。
友人Aにとってみれば『少しイジった』程度の話なのかもしれない。
しかし彼にとってはそれは『裏切り行為』なのだ。
その話を聞いた私も『相当な裏切り行為だ』と憤慨した。友人Aは女性が入ったことで、なんとか気を引きたかったんじゃないか、と推察される。
もしそうなら、なおさら友人Aが許せない!!と私は思いましたが、彼はこう言った。
「小学校以来、友人Aのそういう性格は分かっていたのに、知られたくないシリアスな話をした自分にも非がある」と。
どこまで人が良いんや、と感じながらも、それが彼の良いところでもある。
さらに、友人Aの弟の家の修繕もしてあげてるんだとか。それもほぼ儲け無しで。
ここまで来たら、器の大きさの違いを見せつけられた気分で、もう彼を尊敬の眼差しで眺めていました。
彼らから教えられた言葉。
親しき仲にも礼儀あり
心に刻んで人間関係を構築していこう、と再確認したのでした。
(登場人物が仮名になっており、文章もわかりにくくなりました。文章を書く力も向上させなければ、と痛感しております)