私は大阪生まれ大阪育ち、現在は京都在住です。
大阪にいる時から、物事を決める時に『インジャン』をしていました。
『インジャン』は『ジャンケン』のこと。
もちろん、それを知るのはもっと後のこと。
順番を決めるのに『インジャン』。
誰かに物を聞きに行くのに誰が行くかで『インジャン』。
妥協点が見いだせない時に仕方なく『インジャン』。
鬼ごっこなど、遊びの中で『インジャン』。
と、生活の中に浸透していた『インジャン』。
そんな時、幼なじみが千葉に引っ越しました。
確か小学校4年生頃だったろうか。
その1年後、幼なじみが遊びに来ました。
以前のように公園で遊び、『インジャン』をする場面がやってきました。
4,5人で”せーの”で声を合わせて
私達『インジャン』
幼なじみ『チッ、ケッ、タッ』。
私達は『?????』となりました。
よく聞いてみると千葉では『チッ、ケッ、タッ』と言うんだそうな。
新しもの好きの大阪人、当然その後の『インジャン』は『チッ、ケッ、タッ』になりました。
時は経ち、結婚し京都の宇治に引っ越してきました。
大人になるとあまり『インジャン』をする機会は激減しますよね。
嫁と結婚後、嫁と『インジャン』をする機会はなかなか訪れませんでした。
結婚し、どれくらい経った頃だろうか。ついにその時が訪れました。
私『イ〜ンジャン』
嫁『ジャ〜ンケン』
私「えっ?インジャンちゃうん?」
嫁「インジャンも使うけど、いつもはジャンケンやな」
私「マジで?関西はインジャンやと思ってた」
という事がありました。
『最初はグー、ジャンケンポン』も大阪では『最初はグー、インジャンホスもしくはインジャンホイ』でした。
関西圏ではまだ『インジャン』の認知度は高いので、そんなに気になりませんでしたが、現在の会社に勤めるようになり、出張で全国に行く機会が増え、それとともに『インジャン』の影が薄くなってきました。
私は意固地なので、『インジャン』が全国区ではなく、少数派という事が分かった時から、”意地でも『インジャン』を使い続けてやる”と息巻いていましたが、最近は流れに身を任せる事を覚え、若干抵抗はあるものの『ジャンケン』と言えるようになってきました。
今でも大阪では『インジャン』を使っているのだろうか?
とても気になる今日このごろです。