皆さんは『トビケラ』という羽虫をご存知でしょうか?
幼虫の間は水中で過ごし、蛹も水中。成虫になると水中から飛び出してきます。
一般的に『きれいな水』の川に生息しているそうで、私の家の横に流れている宇治川も、トビケラがたくさん飛び回ります。
そう、たくさんというよりも、生活に支障をきたす程の数が飛び回ります。
例年、春先から晩夏にかけて発生し、私達を悩ませます。
どう悩ますのか、というと
・洗濯物にたくさんひっついていて、洗濯物を取り込んだ後に家の中を飛び回る。
・堤防の道路を歩いていると、トビケラが顔や体に当たり、歩きにくい。
・トビケラの多い場所で深呼吸をしようものなら、口の中に入ってくる。
・特に『宇治橋』を歩く際は注意が必要。
・電車の中にまで入ってくるので、トビケラの時期になると、虫嫌いの若い女性は電車内を逃げ回る。
などなど、地味に迷惑。
人体に影響を与えるような虫ではないので、ほっておけば害はないんですが、女性は非常に嫌がりますね。
我が家でも、嫁と娘は嫌がっています。
虫は電球に群がる傾向がありますので、リビングによく集まります。
食事時に『トビケラ』が飛び回ろうもんなら大騒ぎです。
最近はLEDの電球に替えたので、虫もそんなに寄ってきません。
(どうやら普通の電球とLED電球とでは周波数が違うようで、トビケラは普通の電球の周波数を好むようです)
トビケラが家の中を飛び回ろうもんなら、嫁や娘が私を呼びつけ、退治司令がくだります。
そんな嫌われ者の『トビケラ』。
例年ならば4月に入ってから見かける、というイメージなんですが、今年は3月21日の日曜日に姿を現しました。
文章にすると、あまり伝わらないかもしれませんが、宇治川周辺住民はこの『トビケラ』に悩まされ続けています。
25年ほど前は京阪電車も、夕方以降に宇治駅に入ってくる時はライトを消して入ってきていました。(トビケラは夜行性で、ライトの明かりに群がってきます)
宇治市も(住民からの要望があるからなのか)対策を講じています。
4月と6月くらいだったか、駆除剤を撒いています。
それでもなかなか効きませんね。
『トビケラ』の成虫の寿命が10日前後と言われていますので、駆除剤を撒いたとしても、数日後には水中から成虫が出てきますので、なかなか減りません。
そんな嫌われ者『トビケラ』ですが、夜に宇治橋に行くと、釣りを生業にしている人や、趣味で釣りをしている人は、餌用に採取している姿を見かけます。
私は心のなかで『全部採取して』と言っていますが、とうてい全部採取することは不可能です。
今年も、これから夏まで、トビケラとの戦いが始まりました。