現在乗っている車は、娘が3歳の頃に買った車。トヨタのシエンタです。
それから19年近く経ち、あちこちにガタがきていますが、走行性能に関してはまだまだ現役で、快調に走ってくれています。
しかし、それだけの年季の入った車ですので、車検代がかなり高額になってきて、かなり家計を圧迫してきました。
嫁は数年前に「もう車は運転しない!」と宣言し、免許証は返納していないものの、ハンドルを握ることは無くなっています。
そんな状態で、来年の3月に車検が待っているんです。
嫁との間では『車を手放す』という意見で固まりつつありました。
でも、買物は私の仕事ですし、家族のアッシー君になって、自分の時間を犠牲にして、車であちこち連れて行っています。
なので、私としては車がないと困るので、なんとか『車を手放す』ことは避けたいな、という気持ちもありました。
そして今年の4月。私の母親が『大腸がん』のステージ3と診断され、手術を受けました。母親の退院日の翌日に私が入院し、手術をするという、なんとも病院に縁のある2ヶ月を過ごしたんです。
私が退院後、実家に顔を出しに行った際、母親が
「私がお金を出すから車を買い替えたら?」
と、唐突に言い出しました。
最初『55歳にもなって、車を買うのに親に出してもらうなんて』と、恥ずかしい気持ちになり、断っていましたが、親戚の叔母や従兄弟も「買ってもらったらいいやん」と、私の心をくすぐります。
現状の我が家の家計では、とうてい車を購入するなんて無理な状態。
さんざん悩んだ挙げ句、6月12日にとりあえず見積もりだけでも取ってきて、今の『車の価格』を教えてもらうつもりで、先輩のいるカーディーラーに行き、車を見せてもらいました。
見せてもらった車は『ルーミー』という排気量1,000ccの車。
試乗もできる、とのことなので試乗させてもらいました。
が、まず車に乗ってエンジンをかけようと思い、キーが無いことに気づき、営業員の方に
「車のキーください」
と言うと、営業員さんは苦笑し
「キーは無くてもいいんです。ボタンでエンジン始動できるんですよ」
と、ボタンを押してエンジンをかけてくれました。
おぉ〜〜〜、と驚きのため息。
続いて、走り出そうとしてサイドブレーキを解除すべく、サイドブレーキを探します。
探してもサイドブレーキ(引っ張るタイプか、足で踏むタイプ)がありません。
これも営業員の方に教えてもらいました。
「ドライブに入れて、アクセルを踏み込むと自動的にサイドブレーキは解除されます」
と。
出だしでこれだけ『浦島太郎状態』が露見すると、試乗中もそういう事がどんどんでてきて、ゆっくりと車を味わうことができません。
「カーナビは・・うんたらかんたら・・」
「ウインカーは・・なんたらかんたら・・」
と、頭の中が『????』状態で、いちいち驚くことばかりで、試乗が終わり、営業所に帰ってきたら疲労困憊に。
試乗から帰ってきて見積もりをお願いしました。
まずグレードとオプションを選びます。
カーナビとドライブレコーダー、ETC車載器は必須として、その他にパノラマモニターやバイザー、マット等々、必用と思われるものを選び、見積書を作成してもらう。
見積額は約240万円。
かなり高額ですね。
さっそく母親に相談しにいきます。
『高額やし、ちょっとでも渋い顔をしたら購入はやめよう』と決意して見積書をだすと、一言。
「いいよ」
まだこの時点で
『はぁ、55歳にもなって・・・・・・情けない』
という気持ちのほうが大きく、なんだかスッキリしない気分で、とりあえず自宅にもどりました。
試乗の結果と、母親の『OK』が出たことを嫁にLINEすると
「その車、軽自動車やんな?」
と、予想していない問がきました。それまで全く『軽自動車にして』という言葉は発さなかった嫁の問です。
1,000ccの普通自動車であることを伝えると
「後々の維持費を考えたら軽自動車しか無理」
と、なんでいまさら的な言葉が。
『それならそれで初めに言っとけよ』と、怒りが沸々と頭に上ってきて、2日間既読無視で放っておきました。
その二日間で『お金のことは全て嫁に任せてるんやから、嫁がアカンって言うんならそれに従おう』と考え直し、ひとまず先輩にルーミーは買えない旨を伝え、ひたすら謝罪しました。
これが『車探し』難航の序章になるとは思いもせず。
車を購入するまでこの話は続きます。