皆さんは『ストレスチェック制度』をご存知だろうか。
従業員が50人以上の企業は年に一回ストレスチェックを実施しなければならない制度です。
私が勤める会社もこの制度にのっとり、実施されています。
ストレスチェック制度は、必ずしも受けなければならない制度ではなく、従業員が『受けたくない』と主張すれば、受けなくていいのです。ただ、ストレスチェック制度は実施するのは義務ですので、会社は実施しなければならず、従業員に受ける・受けないの意思確認をします。(我社ではストレスチェックシート配布時に意思確認をしているようです)
ストレスチェックシートには、マークシートになっていて、いくつかの質問項目があり、それらにマークをして自分で封をして会社に戻しています。
私の勤める会社は、外部に委託しており、そこにストレスチェックシートを送って、各個人に結果が郵送されます。(会社には結果が通知されません)
その結果に『高ストレス』や『ある程度の点数があるもの』は、面接指導を受けられます。(もちろん、受けなくてもいいのですが)
私は初年度に、『中程度のストレス状態』という結果が送られてきました。
そして『希望者は個人面談が受けれます』という事だったので、物は試しとばかりに個人面談を希望し、大阪の淀屋橋まで受けに行ったんです。
そこはキレイなクリニックで、とても清潔感がある所でした。
私の面談を担当してくれたのは、65歳前後の男性医師。
まぁ、よく喋る。私はよく喋る男性は苦手なんです。
その時点でまぁまぁのストレスが。ストレスの面談でストレスを感じるなんて、なんて洒落たところなんだ、と最初は余裕を持って対応できていました。
その男性医師は、ストレスチェックシートを見ながらいろいろと質問をしてきます。
その質問に丁寧に答えていたのですが、いきなりその男性医師が
「あなたは【世捨て人】のような方だ!」とのたまった。
私は聞き間違えていて、その医師は『民さんは野菊のような人だ』(古いかな?)をもじってそう言ったのかな、と思いましたがそうではなかった。
それからはその男性医師は
「私は朝起きたら気力が漲って、今日はあれをしよう、これをしようと気持ちよく起きている」
とか
「趣味のことを考えると、すごく気持ちがはずんで、仕事に頑張れる」
だとか
「写真を撮りに行ったり、山に登ったりしているととても気持ちいい」
と、自分のことばかり話してきます。
私はと言うと
「朝は起きても気力が漲っていることはほぼありません」
「趣味のことを考えていても、仕事のことが気になって趣味は楽しめていない」
「趣味を楽しむにしてもお金がかかる。現状では家族を養うだけでいっぱいいっぱいやから、趣味を楽しむに至っていない」
という答えをしていました。
皆さんは朝起きて気力が漲っている日は多くありますか?
私はほぼありません。
【世捨て人】呼ばわりされて、趣味にかけるお金がない、という答えには「そんなはずはない」と何の根拠があってそういうのか、だんだん腹が立ってきて、最後の方は非常に不機嫌に受け答えしていました。
私は普段、温厚な方だと思っているのですが、あのときほど腹がたったことはあまりありません。
1ヶ月後に経過(何の経過かわかりませんが)を聞くため電話させてもらいます。と言われましたが、電話には出ませんでした。
電話に出れば、更にストレスを受けること間違いなし、ですから。
それ以降、ストレスを受け、個人面談を希望することは控えています。
あれから5年ほどは経っているので、また個人面談を受けてもいいかな、と思っている次第です。