日々の雑感!他愛のない内容のブログ

ふと思い立ってブログを始めます。ブログのジャンルとしては雑記ブログとなります。

ゴールデンウィークの思い出②

あまりにも暇なゴールデンウィークを過ごしていた若き日、突然幼馴染が家に来て、成り行きで信州に行くことになりました。

前回は多賀パーキングエリアまで行って、車中泊をしたというところまで書きました。

 

www.beedakun.com

 

その続きです。

かなり昔の話ですし、記憶もおぼろげになってることから、正確な情報になっていない事もあるかとは思いますが、お付き合いください。

 

多賀サービスエリアで起床し、信州に向けて出発しました。

おおざっぱに『信州』という表現をしているのは、とりあえず『美ヶ原』という場所に行こう、ということしか決まっていなかったから。

なぜ『美ヶ原』なのかというと、地名が良かったから。美しい原っぱを見てみたい、というお馬鹿な理由です。

 

 

天気もよく、北上しながらひんやりとした朝の空気を切りながら、バイクを運転して恵那インターチェンジで高速道路を降り、美ヶ原を目指します。

なんせ事前情報を収集していなかったので、美ヶ原以外の名所などは頭に入っていません。

とりあえず、諏訪湖を休憩ポイントに決めて走ります。

恵那インターチェンジから結構な時間走った頃、ふとバックミラーを見ると、幼馴染Kくんが運転する私の車がついてきません。

ちょっとイラッとしながら、路肩にバイクを停め、追いついてくるであろうKくんを待ちます。

すると、十数分後にやってきました。

追いつくなり、車のドアが運転席だけでなく、助手席側のドアも開き、慄いてしまいました。Kくんしか居ないと思っていたのになんで助手席が開くんや?と。

助手席からは、同年代の男女1名ずつの2名が降りてきたんです。

私の頭の中は『????』でした。

よくよく事情を聞いてみると、その男女カップルは大学生。男女2名ずつの4名で旅行をしていたが、今日は2組に分かれて、ヒッチハイクでどちらが早く白樺湖のホテルに着くか、という勝負をしていたらしい。

 

その話を聞いて、ちょっと怒りに似た感情を覚えました。

俺の車やのに、なんでそんな・・・・・・、俺も乗ってなかったんや、と。

私はそういうのが大好き。超人見知りのくせに、こういう遊び心のある人と話しをするのが好き、という面倒くさい性格。

多分、私一人が車に乗ってヒッチハイクする人を見つけたとしても、停まらなかったと思います。(ここは超人見知りの部分)

Kくんが一緒に乗っていると、おそらく積極的に停まっていたんだと思います。

Kくんはかなりフレンドリーな性格なので、そういう人を見つけたら、必ずと言っていいほど停まって乗せます。いつも羨ましいなぁ、と思っているんです。

 

で、約1時間ほどバイクと車は、大学生2名を乗せて白樺湖に向かうことに。

その道中、私は孤独にバイクの運転をし、Kくんは大学生と楽しく談笑しながらの運転。ちょっと寂しかった。

白樺湖に到着し、「これで多分勝ったと思います」というカップルに見送られて、美ヶ原へ。

 

 

白樺湖では晴れて見通しのきく景色が、美ヶ原への山道を登るに連れて、視界が狭まってきます。どうも霧がかかったように視界が狭い。

そして寒さが尋常じゃありません。

それもそのはず。標高が2000mもあるんですから。

美ヶ原高原美術館の駐車場に着いた頃には、霧なのか雲の中なのかわからないくらいの状況に。寒さで体の震えが止まらず、早々に美ヶ原高原美術館を後にしました。

(まだスキー場が営業していたように記憶しています。遠く山の上方を見上げると、リフトが動いていました)

『美ヶ原』という地名、どんな美しい景色が見れるのか、と期待しましたが、記憶に残ったのは『白』の景色(霧or雲の中)だけでした。残念。

 

もう日が暮れかけていて、そろそろ山を降りないとヤバいな、という事で松本市に向けて走ります。走り出して程なく、日は暮れて暗闇が徐々に支配するようになると、少し恐怖感が湧き上がります。そう、私は超ビビリなんです。

山の下り道、周囲は暗闇で非常に緊張を強いられる運転ですが、Kくんは変なスイッチが入ってしまい(私の車はFR車でミッションのスポーツカーでした)スピードを出してどんどん私を置き去りにして下ります。

そういう状況になってから、私は恐怖を紛らわすために大声で『歌』を歌います。

最初はそれで恐怖を紛らわせられていました。しかし、2,000mの標高はナメてはいけません。走れど走れど街の明かりが見えず、だんだん歌では恐怖を紛らわせられなくなります。というのも、『息継ぎ』の僅かな無音が耐えられなくなるんです。それからは怒りが湧いてきました。それはKくんに対してです。真っ暗な山道で、勝手にスピードを出して走り出した事への怒り。

おけげで、ビビリ度も若干抑えられました。

 

転倒しないように、それでいてビビリの恐怖とも戦いながら、松本市街の明かりが見えた時は心底ホッとしました。

松本城の駐車場(多分当時は無料だったと思います)に車とバイクを停めて宿探し。

しかし、宿が見つかりません。看板を出している宿屋に行っても「シーズンオフはやってないんです」とか「もう民宿はやっていません」という回答があり、宿を諦めてその日も車中泊。せめて温泉くらい入りたかったけど、仕方ありません。

 

翌日は雨。

観光という観光もせず、せっかく松本城の駐車場にいるのに、松本城を見て回ることもせず、帰路につきました。

帰りに中津川か恵那のあたりで立ち寄った焼肉屋さんで食べた焼肉定食が、非常に美味しくて記憶に残りました。その後何度かその道を通るんですが、その焼肉屋さんは見つけられていません。

 

 

暇つぶしのための旅行とはいえ、もう少し『観光』をして、思い出に残るような旅行にしておけばよかった、と後悔した旅行でした。なんせ『写ルンです』を買ったけど、ほぼ使わなかったですから。