私はくじ運がよくありません。
宝くじを買っても、当選するのは数百円。ビンゴなどでも揃うこと無く終了することもしばしば。
つくづく『運が無いなぁ』と感じる毎日です。
そんな私でも、運の良かった時はあります。
その『運が良かった時』の話を少し。
私は全日制の公立高校に通っていました。
しかしながら、天邪鬼な私は勝手に授業を『選択制』にして、午前中を休んだり午後から勝手に帰ったりと、担任も頭を抱えるほどの『問題児』だったようです。
そんな『勝手に午後から帰る』日には、友人も道連れにして帰り、私の自宅で『麻雀』をしていました。
類は友を呼ぶという言葉通り、私の周りには『麻雀好き』な奴が集まります。
週6くらいで麻雀をしていたと思います。
麻雀についての詳しい説明は省きますが、私は仲間内でも『強い』と思われていました。ですので、高校を卒業する半年前には面子がほぼ同じ、という事になっていたんです。(あまり強くない奴は、自ずと参加しなくなりました)
その面子で麻雀をしていた時のこと。
その日もラジカセで音楽を聞きながら、楽しく話をしていました。
ある時、麻雀を進めていくと、どんどんと『いい手』が出来ていき、最初は『清一色』が狙えるなぁ、という程度で手を進めていきます。
それがあれよあれよと『萬子』だけになり、その時点で並べ替えてみると、な、な、なんと『九蓮宝燈』、それも『九面待ち』のテンパイ(あと一つで上がれる状態)でした。
それを確認した途端、私は急に無口になり、上半身が震えだし、その震えがコタツに伝わり、台が揺れました。
他のメンバーが
「何揺らしてんねん!じっとしろや」
と言ってきますが、私はどうにもなりません。
抗議しても収まらない『コタツの揺れ』に、だんだんメンバーが気づき出し
「何やびだくん。そんなにええ手が来てるんか?」
と言い出しました。
私は
「あ、う、うん。そうなんかな?いいんかな?」
と不自然なごまかし。
そんな状態で2周くらいしたでしょうか。
ようやく1人が『萬子』を捨てました。
その瞬間、『上がると死ぬ』と言われている『九蓮宝燈九面待ち』で上がりました。
他のメンバーが『フリテン』を確認するも、フリテンはなく、晴れて『九蓮宝燈九面待ち』の完成です。
その『九蓮宝燈九面待ち』前後のプライベートでも、学校で3本の指に入る美女とお付き合いできたり、職業訓練校の入学試験にも首席で合格できたりと、良いことがたくさん重なりました。
今思えば、人生最大の『運が良かった時』だったと思います。
それ以降はグングン下降線。
特に健康面での下降具合はヤバかった。
でも、『九蓮宝燈』で上がると死ぬ、という迷信が有名ですが、大丈夫でした。
でもしばらくは日常生活で注意深くなりましたね。