私は結婚後、お金に関する全ての事を嫁に託しました。
と言うのも、自慢じゃないんですが私は『お金の管理』が全くできません。
お金を貯めること、計画的にお金を使うこと、どれも全くできません。
でも、唯一救いなのが『借金』はしないことです。
いわゆる『持ったお金は綺麗に使う』タイプ。
ですから、貯金なんて夢のまた夢。貯金するという概念がないんですね。
結婚し、娘が誕生して、嫁が育児に大変だった時のこと。
結婚して5年ほどは経っていたでしょうか。
嫁がどうしてもお金が必要だ、ということで銀行ATMにてお金を引き出してきて欲しい、とのお願いを承りました。
その当時、私も仕事が忙しく、家の雑用をするのが億劫だった時期でもあります。
嫁にその『お金を引き出してきて』指令を言われた時に、『なんでやねん』という気持ちが強く、その後の嫁の言葉を聞いていませんでした。
多分、暗証番号の確認がなされたんだと思います。(私は全く覚えてないんですが)
もともとは私の銀行のキャッシュカードだから、嫁もしつこく言わんでも大丈夫やろ、という感じだったようです。
仕方なく、家の近所の地銀まで自転車を漕いでいき、言われた金額を引き出そうとATMを操作しようとしました。
その時、ATMの操作も数年ぶりのことで、少し緊張していたのも確かです。
まず暗証番号を打ちます。
すると『暗証番号が違うで』というメッセージが。
(正確には『暗証番号が違います』という感じのメッセージだったと思います)
『ん?この暗証番号と違ったか?』
と腑に落ちない気分で次に思い当たる番号を打ちます。
『暗証番号が違うで』
『・・・・・・・・』
あれ?暗証番号って何番やった?とプチパニック。
当時は携帯電話を持っていませんでしたので、今のように気軽に電話で聞くことができません。
迷いに迷った末、最初に打った暗証番号を再度打ちました。
(もしかしたらうち間違えたんちゃうか?という推察で、です)
すると案の定、暗証番号は違いました。
どんなメッセージが出てきたのかさえも忘れてしまいましたが、3回間違えてしまい、そのキャッシュカードは使えない状況に。
その銀行まで行って、暗証番号を間違えた際のロック状態を解除してもらわなければならなくなりました。
もともと嫌々頼み事をしていたせいもあって、銀行まで行くことになってしまってさらにイライラが募ります。
また、残念なことに宇治市にはほぼ都市銀行がありません。
なので当然私が行かなければならなくなった銀行も宇治市内にはありません。
電車で20分ほど乗って行かないといけないので、もうすごく拗ねていたことを覚えています。
都市銀行の窓口に行き、ロック状態を解除してもらい(身分証が必要だったかな?)無事キャッシュカードが使えるようになり、お金を引き出して帰りました。
家に帰ると、嫁は大笑い。
その大笑いする姿を見て更に拗ねてしまいました。
その事があって以降、嫁から『お金引き出して』指令はあまり出ていません。
その司令があった際は、分かっていても『暗証番号』を必ず聞くようにしています。
【教訓】
お使いを頼まれた時は、どんな嫌な事でも請けたからには前向きにやろう。
頼まれごとを嫌々すると、手間が増えてしまいます。
肝に銘じます。