このところ、業者さんの意識が低下している事を実感しています。
何が低下しているのか、というと『納期を守る』ということと『図面通り作る』ということ。
私を取り巻く業者さんたちは、世間と同じく『高齢化』が進んでおり、大工仕事に携わる業者さんは平均年齢70歳越え。
アクリル加工業者も社員数はそこそこ居てるんですが、細かい加工ができるのは60歳を越えた方1名のみ。
体力は無くなってくるし、考えることも煩わしくなるのか、すぐに手を抜こうとします。
大工仕事をお願いしている業者さんは、納期を気にするあまりすぐに手を抜きます。
頭を悩まして図面を書いた私の努力の結晶の『制作図面』なのに、現場で『面倒くさいから』という理由で勝手に作業を変えてしまいます。
もうそうなると現場で『白熱した議論』(←傍から見たら”言い争い”だそうです)が勃発します。図面段階で作業が難しそうな所は、私が実際にデモンストレーションして出来ることを確認して図面を業者さんに渡しています。
ところが業者さんはその部分を『手抜き』しようとするのです。
出来ることを確認している私には『手抜き』が納得できません。
で、『白熱した議論』になるのですが、そこで出てくる言葉が
「そんな細かいことしていたら納期に間に合わない」
です。
まぁ、言い訳に過ぎない言葉なのですが、それを言われると私の堪忍袋の緒が切れます。そしてついつい言ってはいけないことを言ってしまいます。
「あなた達はプロやろ?プロならプロの仕事をしてくださいよ」
「出来ひんのやったらやらんでいいですわ。俺がするから!!」
と。
その言葉を潮に大工さんたちはプィっと現場から離れていってしまうんです。
今年度の工事はその状況が2,3度あり、大変な現場となりました。
私の言い方も悪かったですが、プロ意識を超越するほどの職人さんの『体力の低下』を痛感しました。
それでもなんとか納期には間に合わせてくれたので、感謝です。
アクリル業者さんに至っては、納期を守ってくれません。
10月20日前後に図面を渡し、納期はいつ頃になるのか尋ねると、11月末までになんとかします、という返答。
その返答を信じて、発注元に後工程の調整をしたり、私の仕事の段取り(機械の用意や人員の段取り等)をしていましたが、11月27日(金)に「12月10日まで待ってもらえないか」との打診が。
納期間際にそう言われても、業務はどんどん進んでいます。当然アクリル業者の部品がこなければ本業務には入れないのですが、部品が入ってきたらすぐに本業務が進められるように段取りをしています。
「11月末日は譲られへん!!なにがなんでも11月末日に納品してくれ」
と言いましたが、結局納品されたのは12月7日。
危うく発注元から厳しいお叱りを受けるところでした。
納期が1週間遅れたことにより、しわ寄せがくるのは私の仕事になります。
1月半ばまでは年末年始の休み以外、休みが無くなる可能性が出てきました。
私の頭の中では【納期】は絶対で、仕事を受けたからには何が何でも納期までに仕上げる、という気持ちで30年間やってきました。それを業者さんに押し付けることはしませんが、納期までに出来ないなら仕事を請けるな、請けたからには納期を間に合わせろ、と言いたい。
それはおかしい言い分でしょうか?
どうも加工業者さんっていうのは『納期を守らない』傾向があります。
そういうもんなんでしょうかね。
と、毎年年末に同じような事を考えています。