私は何を食べても美味しく食べます。
たいていの物は「美味しい」と言って食べてしまいます。
特に友人から紹介された店や食べ物は、一切否定することなく「美味しい」なんです。
何を食べても「美味しい」と言いながら食べます。
そういう人の事を『バカ舌』とか『貧乏舌』といいます。
『貧乏舌』には他に高級な食べ物が苦手、または高級な食べ物はかえって苦手、という人のことも指すそうですが、その意味も当てはまるかもしれません。
味付けが濃かろうが塩辛かろうが、あまり不味く食べることはありません。
以前、家族で有名チェーンのラーメン屋に行ったときのこと。
嫁が冷麺を注文し、出された冷麺を一口食べた瞬間、私に小声で
「ちょっとこの冷麺食べてみて。すごい塩っ辛いねんけど」
と言ってきました。
一口すすると、確かに塩が強い味でしたが、そんなに『塩っ辛い』というほどではないな、と思いましたが、一応店員さんに
「ここの冷麺ってこの味で間違いない?」
と聞いてみたところ、店員さんが一口食べてすぐに平謝り。
作った店員さんを呼んで厳し目に注意していました。
どうやら砂糖と塩を間違ってしまったようでした。
そんなマンガみたいなこと、あるんやと笑っていましたが、それ以来家族からは
『バカ舌』扱いされています。
しかし、この『バカ舌』というネーミング、おかしくないでしょうか?
食べる側の意見としては、何を食べても美味しく食べれます。(もちろん好き嫌いがあるので嫌いな食べ物は『美味しい』とは思いません)
料理を作った側、もしくはお店を紹介したり食べ物を紹介した者に対しては、『美味しい』を連発しながら食べてもらうと悪い気はしないはず。
そういう『良い面』が多い『バカ舌』というネーミング、替えてみてはどうでしょうか?
例えば『幸福舌』とか。
逆に、何を食べても『美味しくない』とか『調味料の味がきつい』など、文句ばかり言って、食事をしていて自分も周囲にもあまりいい影響を与えない発言を吐く人に対して『バカ舌』と言うべきではないでしょうか?
私は自他ともに認める『バカ舌』です。
何を食べても『美味しく』感じるし、食事が楽しいです。
しかし、会社の同僚や家族から『バカ舌』と言われるたびにモヤモヤ感が渦巻きます。
どうにか『バカ舌』ではなく、『幸福舌』という日が来ないものだろうか?