私は20代の頃からトイレが近かった。
心因的なものが大きかったように思っています。
乗り物の中や、トイレが近くない現場などに行くと、ムズムズ・そわそわ。
ついついトイレの場所を確認し、口数が少なくなりました。(トイレに行かない!!と自己暗示をかけていました)
長きに渡ってトイレが近い状態が続くと、それが普通になってしまって、(困ることは多々ありましたが)苦になる事は少なくなっていました。
50歳に到達すると、加齢と前立腺肥大症が重なって、尿のキレが悪くなり、残尿感も強く、さらにトイレに行く回数も増えてきました。
ひどい時には、トイレに行って数分後に、またトイレに行く(それもそこそこ尿量が多い)ようになっていました。また、追っかけ漏れも少なからずありました。
そんな状態が2年近く続いたので、思い切って近くの総合病院を受診することに。
受診するキッカケは、数日間トイレに行く回数が異常なほど増え(日中、30分〜1時間に1回)、夜間も2度ほどは尿意で目が覚めてしまい、寝不足になっていたことが続いたからです。
泌尿器科を受診し、エコー検査(腎臓〜膀胱辺りまで)と尿検査、血液検査をしてもらい、『過活動膀胱(前立腺肥大症)』と診断されました。
薬を処方され、様子を見ることに。
私にはよく効いて、トイレの回数はかなり減りました。しかし、良い状態と悪い状態の波があり、半年後にもう1種類の薬を追加してもらいました。
その薬は尿道を広げる作用のある薬のようで、尿道を広げて尿道に尿が溜まる量を少なくしよう、という感じのもののようです。
現在も投薬治療は続いていますが、受診の前の状態から比べたら、雲泥の差があります。
ただ、残念なのは、現在服用している薬は対症療法でしか無く、過活動膀胱を根本から治療するものではない、ということ。言い換えれば、薬を服用することでトイレに行く回数が減っている、ということです。服用を止めれば、受診前の状態に戻る可能性が大きい、ということになります。
通院は12週間に1回のペースで、薬も同じ頻度で貰っています。
現在は『トイレの呪縛』から解放され、快適な生活を送っています。(でも、やはり波はあるので、2,3週間に1回位のペースで思い出したかのように頻尿状態になりますが)
これからも加齢による体調の変化があるんでしょうね。
気持ちではまだまだ若いつもりでいるのですが、だんだんと『年を重ねている』ことを受け入れるようになってきています。
これからは無理せず、おかしいなと思ったら病院に行こう、と思った次第です。