昨日の続きです。
『もらい事故』が起こった所まで【前編】にて紹介させてもらいました。
今回は『もらい事故』が起こった後の話を。
事故を起こした車両は外車の高級車。
私が80km/hで走行していたのに、追突してもなお、猛烈なスピードで追い越していくほどのスピードを出していました。
追突してきたのは30前後の若者。
高速道路の関係者の誘導で、非常駐車帯に来ました。
彼は、震える指でタバコを吸おうとしますが、なかなか火がつきません。
私はその姿を見て『事故を起こしたショックで(申し訳無さで)震えている』と勝手に思っていました。
しかし、その考えは一気に吹き飛ばされました。
彼は
「追突したんですか?」
「車はどうなっていますか?」
と、事故を起こした事さえ覚えていないような言動を繰り返します。
「もうすぐしたら警察が来るから」
と私が言ったら急に
「小便がしたい」とか「ちょっと用事が」と落ち着きが無くなってきました。
じっとしていられなくなり、ウロウロしだし、挙動不審。
【前編】でも紹介しましたが、事故現場は5車線か6車線ほどあり、相当広い道路。
『警察が来る』という言葉を聞いてから彼は挙動不審になっていたんですが、私も警備会社の方も連絡をするのに電話を何本もかけていて、一瞬事故を起こした彼から目を離した隙に、とんでもない行動を取っていました。
私が電話をかけ終わり、次の電話をしようとし、何気なく彼の居た場所を見ると、
な、な、なんと!!
彼の姿がありません!!
事態が飲み込めないまま、視線を巡らせていると、真夜中の高速道路を走る男の姿が。
そう、事故を起こした彼は、どういうわけか高速道路上を走っていたのです。
それも相当走っていたようで、事故現場からかなり距離が離れたところを走っている姿が見えました。
私も警備会社の方もそれには唖然としてしまい、言葉もありません。
よく車に轢かれずに車線の反対まで走れたもんだ、と感心する気持ちさえ起きていました。
当然、高層道路を出られるはずもなく、十数分後にパトカーに乗せられ現場に戻ってきました。
私はその姿を見て
『こいつ、やったらあかん薬物しとるんちゃうか』
と思いましたが、警察はその事に関しては一切触れず、事故処理だけをして帰りました。
私も関わり合いたくなかったので、保険会社と話をすることにして、彼の連絡先と保険会社を聞き、その後は保険会社と話をしました。
結局、彼からは謝罪の言葉はなく、後日、電話がかかってきましたが、保険会社からのアドバイスがあったことが伺えるような態度で、反省の色は見れませんでしたが、大事にはしませんでした。
その後、病院に行くと『鞭打ち症』と言われ、1ヶ月ほどコルセットを巻き、半年ほどリハビリに通うという、そうにも納得のいかない結果となりました。
ちなみに事故を起こした彼は、事故を起こした時には肋骨と足の骨を折っていたそうです。
その体で高速道路を走っていたんですから、ある意味見上げたもんです。
みなさんもくれぐれも気をつけてください。
いくらこちらが安全運転をしていても、相手が無謀運転していたら、もらってしまう事故もあります。
今回は、私は工事車両に乗っていたので、車が頑丈だったから大惨事にはなりませんでしたが、普通乗用車だったらと思うと、恐怖です。
テレビCMで、織田裕二さんが
「事故後の保険会社の対応も本人がしろと言うのか!」(というニュアンスのセリフ)
と言っていますが、まさにその通りで、保険会社との交渉は骨が折れました。
弁護士費用も賄ってくれる自動車保険に入っていれば、その煩わしさからは開放されます。
もし、弁護士費用を賄ってくれる自動車保険に入っていないようでしたら、加入することをオススメします。
結局、過失割合は『0:100』で相手が100%悪い、という事になりました。
気をつけましょう。