数年前の話です。
私が本社業務で、ある地方都市で出張業務を行っていました。
本社業務の内容というのは、私が普段している仕事内容とは全く異なる業務で、いつも緊張しドキドキしています。
『もらい事故』を経験した時はさらに条件が悪かった。
私の勤める会社(一次下請け)から2名、協力会社の方が2名の計4名での出張業務。
その出張業務の経験者は協力会社の1名のみ。他の3名は未経験者でした。
出張期間は2ヶ月。
私の勤める会社の相方は『先輩』なんですが、私が言っても頑として客先対応(客先窓口)をしてくれません。
仕方なく私が客先対応(客先窓口)として業務を進めていくことになり、出だしから肉体的にも精神的にもストレスがかかっていました。
業務内容も業務の進め方も、現場の最低限のルールさえもわからないまま、それでも何とか業務をこなす日々を送っていました。
業務の大半は『夜勤』で、仕事での拘束時間が12時間を過ぎることが多かった現場で、疲労は相当溜まっていたんです。
現場作業はたいてい8時間で終わるんですが、その日の作業のデータをホテルに戻ってまとめる、という日々。
『もらい事故』が発生した日。
それは出張期間が1ヶ月を過ぎた頃、その日も『夜勤』で仕事をしていたのですが、どういうことか、仕事がサクサク進み、朝方6時終了予定だったのが夜中の2時に終了。
『その日の予定業務が終われば速やかに集合場所に戻るように』、との司令を受けていたので、速やかに集合場所へ戻ろうとしたところ、警備会社の方から1名を集合場所まで送っていって欲しい、という申し出があり客先対応を担っている私が送ることにし、他の3名は先に集合場所に戻ってもらいました。
現場で20分ほど待ったでしょうか、送る予定の方が車まで来られたので、集合場所へ向かいます。
高速道路に乗り、お互い一定の距離を保ちながら当たり障りのない話で盛り上がっているとき、環状道路に入りました。
当然、合流になるのでよく確認をして合流します。環状道路は4車線〜6車線ほどある広い道路です。
もちろん夜中の2時半頃でしたので、車の数は非常に少なかったので、すんなり合流し順調に集合場所へ向かっていた、はずでした。
合流して1kmも走っていないと思います。
急に大きな衝撃があり、一瞬目の前が真っ暗になり瞬間的に気を失ったような感覚に陥りました。
目を隣に向けると、シートベルトの差し込みが甘かったのか、警備会社の方は座席上で転がり、フロントガラスにぶつかりと、相当な衝撃があったことが伺えます。
すると私の乗っている車の右横を、かなりの勢いで煙をモクモクさせながら追い抜いていく車が!!
私は『無意識』に非常駐車帯へ向けて車を走らせ、車を止めました。
煙をモクモクさせた車は高速道路の真ん中で停車しています。
すぐに警察等に電話をし、高速道路の関係者の方が来てくれて、交通整理をしてくれ、二次災害は免れました。
(まだ警察車両は到着しません。結構渋滞してたから到着が遅れたものと思われます)
その時点で私は何が起こっているのか、事態を把握できていませんでした。
『追突されたんや』という事だけは、なんとか理解することができました。
このあと、煙モクモクの車の運転手が信じられない行動を起こすんですが、それは次のブログにて。