先ほど、ザワつく金曜日というテレビ番組を見ていたら、ハチを退治するというコーナーがありました。
ミツバチを駆除する、というVTRを流していましたが、いつもはスズメバチを駆除するところを密着して放送しているようでした。
それを見て思い出したことがあります。
何を思い出したか、というと『オオスズメバチ』が首筋や顔に止まった事。
その時の事を振り返ってみたいと思います。
- スズメバチが首筋や顔に止まった時の環境
- 職場にいたスズメバチの種類
- 首筋にオオスズメバチが止まった時のこと
- 顔にオオスズメバチが止まった時のこと
- なぜスズメバチが止まったのか?
- スズメバチが止まった際の対処方法
- おわりに
スズメバチが首筋や顔に止まった時の環境
約25年前の事。
その当時、宇治の山と川に囲まれた自然がいっぱいの場所で仕事をしていました。
働いている人数は少なく、だいたい8人ほどで仕事をしていたんです。
風光明媚な場所ですから、都会っ子だった私が初めて目にする動物や虫がたくさんいました。
その中でも、ヘビ(マムシやアオダイショウなど)・ムカデ(私が見た最大の物で25cm!!)・スズメバチが大の苦手でした。
他にも、山にいる昆虫はビッグサイズの物がいます。
家庭では嫌われ者の”G”も山の中にいるものは1.5倍から2倍くらい大きいんです。(山”G”という種類のものらしい)。ナメクジも想像以上のデカさ!!もう驚くことばかり。
そんな環境で仕事をしていたので、今では少し慣れています。(ヘビ・ムカデ・スズメバチ以外は、ですけど)
職場にいたスズメバチの種類
・オオスズメバチ・・・デカい!!かなりの存在感。凶暴で一番危険な奴。
・キイロスズメバチ・・・人間の生活圏に一番近い。結構危険な奴。
だいたいこの2種類のスズメバチがいました。
他にスズメバチとは違うんですがアシナガバチなどもいました。
首筋にオオスズメバチが止まった時のこと
当時、私は28歳。まだまだ髪型にもオシャレをしていた若かりし頃の事。
朝イチで仕事の準備を一人でしていたら、目の端に何か飛来物があるな、と思った瞬間、急にヘリコプターが飛んできたかのような大音量の音がしたかと思うと、急にその音が止みました。
『な、何事や?』と思ったのも束の間。瞬時にその状況を理解しました。
・首筋に何かが止まって動き回っている。
・大音量の羽音
これで『スズメバチや!!』と。
それはそれは恐ろしかったです。
大っ嫌いなスズメバチが首筋に止まった、という状況でどうすれば良いのかがわからず、スズメバチが飛び立つまでフリーズしていました。(というかフリーズするのが最善の方法だ、という知識はあったので、その通りにできた、という感じです)
こういう時の時間の経過っていうのはかなり遅く感じます。
首筋に止まって飛び立つまで、5分くらい止まっていたように感じましたが、実際はおそらく20秒〜30秒ほどだったと思います。
『スズメバチ』が飛び立った直後に、高鳴る心臓を抑えながらその姿を追うと、『オオスズメバチ』であることが見て取れました。
仕事準備をするのが怖くなり、20分ほど避難しました。
顔にオオスズメバチが止まった時のこと
顔にオオスズメバチが止まった事があったときから1年後。
やはり一人で仕事準備をしていた時、奴はやってきました。
聞き覚えのある大音量の羽音。その音を聞いた途端、体はフリーズです。
そして私の前方斜め上から顔をめがけて飛んできました。
『あっ』と思うまもなく、顔に止まったんです。
『これはヤバい!!』と思い、心臓はバクバク。
鼻や口、目の辺りをグルグル。
『なんで?なんでそんなとこに止まるん?俺、なんか悪い事した?』といろんな思いが頭の中を巡っていました。
そして動かず騒がずが一番の対処方法だ、と思いじっと我慢の子であろうとしたその時でした。
建屋から上司が私のいる方にやってきたんです。
「お〜い、○○くん、そこにおるか〜?」と言いながら。
『なんでこんな時に来るかなぁ』と嘆きながら、返事をするべきかどうか逡巡していました。なんせ声を出そうにも『オオスズメバチ』が顔中を歩き回っている最中でしたから。
上司は重ねて聞いてきました。
「○○くんは一緒じゃなかったんか?」と。
体育会系で育ってきた私は、先輩の言を無視する選択はありません。(無視している訳ではないんですが)
さりとて声を出せば『オオスズメバチ』が刺してくる可能性は大きい。
で、結局私はどういう行動を取ったかと言うと、
「い、いませ〜〜〜ん」
と震える声で、音量を落とし上司にギリギリ聞こえる程度の大きさで答えたのでした。
幸いにも顔の上にいる憎い奴は、何もしてきませんでした。
今回は前回よりも長く私の顔に滞在していました。多分1分近く。
肝を冷やすとはこの事か、と実感した次第です。
なぜスズメバチが止まったのか?
これは推測でしかありませんが、以下のことが原因として考えられます。
・コロンを使用していた。
・整髪料を使用していた。
この2点が原因だったと思います。
そう、匂いが悪かったんじゃないかと。
男ばかりの職場なのに、コロンなんて必要ないのに使用し、寝癖を直すために整髪料を使用していたがために、恐怖を感じる場面に遭遇してしまいました。
いい匂いがするものには虫が寄ってくる、という事を学習しました。
スズメバチが止まった際の対処方法
これはもう、フリーズすることが一番だと実感しました。
振り払おうとしたり、大声を出して暴れたりしたら、スズメバチを刺激して危険な状況を招いてしまいます。
もちろん、フリーズしたからといって刺されない、という保証はありませんが、刺されない確率は上がります。
長くても1分間、心を無にして(自分はここにあるオブジェだという風に考えて)じっっとしていることが大切なんじゃないか、と思います。
おわりに
先ほど登場した上司と、一緒に働いている大工は素手でオオスズメバチを握りつぶしていました(良い子は絶対にマネをしないようにしてください)
やはりアナフィラキシーショックが怖いですから、可能な限り遭遇しないようにしなければなりません。しかし、あいつらはこちらの意思とは関係なく、やってきます。
もし体に止まられた場合は、暴れずおとなしくじっとする、を心がけて対処してください。