昨年、少しイザコザのあったSさんが、ワクチン接種がキッカケと思われる体調不良で、今年の3月半ばまで『長期療養』をしていました。
体調を崩した当初は、私の『言葉』が原因で、心の病にかかったのではないか、と気が気ではありませんでした。
最初の数週間は、体調不良の原因を解明しようと、病院を何軒も渡り歩き、ようやく辿り着いた病院でくだされた病名が『メニエル病』。
Sさんの場合、リンパ液のコントロールが出来ていない状況のようで、年末は『強烈なめまい』に襲われて、寝床から起き上がれない状況が続いたそう。
メニエル病と診断されてから、その治療に入り、それからは徐々に、ほんとに徐々に体調は戻ってきて、2月には奥さんの運転で職場に少しだけ顔を出すことができるくらいに回復していました。
そして3月に入ってから、リハビリがてら数時間ずつ仕事するようになりました。
その時に、『これでよしなに』という袖の下をいただきました。
なかなかトンチが効いていて、少し笑ってしまいました。
しかし、Sさんは『冗談が言えない、通じないタイプ』の人。
こんなトンチの効いた物をチョイスして配るような性格ではありません。
よく聞いてみると、奥さんが『東映太秦映画村』に行った際に買ってきた、とのことでした。
なかなかいい奥さんじゃないか、とは私の感想。
Sさんとは正反対の性格のようで、お似合いだなぁと素直に感じました。
で、気になる中身ですが、箱を開けてみるとこんな感じです。
ただお菓子が入っているだけか、と思ったら『開運招福小判』なる包みが。
ん?小判?まさかねぇ、と思いながらその包みを持ってみると、結構重みがあります。
さっそく包みを開けてみます。
まさかの『小判』がはいっているじゃないですか!
一瞬『今は金が高騰してるってテレビで言ってたな』と頭をよぎったとかよぎらなかったとか。
もちろんニセモノなんですが、なんかちょっと嬉しい。気持ちだけ『リッチ』になった気分。
お菓子は普通のせんべいでした。
なかなか微妙なクオリティーの小判模様が描かれていて、これもなんか笑える(と言ったら怒られるか)
味はいたって普通のお煎餅。おいしくいただきました。
復帰に際してSさんと話をしました。
Sさんはしきりに
「長い間休んで皆さんに迷惑をかけてしまって・・・・。まだ体調も万全ではないし、このまま退職したほうがいいんじゃないか、と思ったりもしています」
と、気の弱いことを言っていました。私と話をしているので余計にその思いがあるのかもしれません。イザコザを起こした相手ですから。
そんなSさんに私は
「仕事の事に関しては心配しなくていい。仕事なんてなんとでもなるから、体調を第一に考えて、体調が悪いときには気にせず休んでください」
「仕事なんてあと15年ほど。自分の体は一生のものなんやから、体のケアをしっかりと」
「仕事で体を壊すのは馬鹿げてるからね。迷惑かけてるなんて考えんでいいから」
と、諭しました。
最近、ようやくフルタイムで働けるようになりましたが、それでも1週間に1日はこちらから強制的に『休み』を取ってもらっています。
あっ、話を『これでよしなに』に戻しますと、奥さんが東映太秦映画村で買ってきた、と聞いたので、てっきり東映太秦映画村の名物なのか、と思っていたらどうやら販売者は東京の会社のようです。
製造は岐阜県の会社のようです。
(小判型煎餅5枚のうち1枚に金箔つき、と書いてあるので、それを楽しみにしています)