今週のお題「花粉の季節です」について書いてみたいと思います。
私の花粉症歴は35年。
35年前はあまり『花粉症』というものは世間にあまり認知されていませんでした。
花粉症の薬もそんなに種類がなく、あっても飲むと強烈な眠気と喉の乾きがあり、花粉症薬を飲んでいませんでした。
では、どうやって花粉症対策していたか、というとやっぱり『マスク』です。
当時は今のようにスタイリッシュでコンパクトな『マスク』はなく、ゴツくて大きい『マスク』で対応していました。
花粉症発症から6年経った頃、整備士からプログラマーに転職し、毎週四国の松山に出張へ行っていた頃の話。
某銀行のシステムに関わる仕事をしていて、大きなフロアにはいろんな会社の方々が多数働いていました。
そこで同年代の地元のプログラマーの方々と仲良くなって、昼ごはんは数人で食べに行く、というのを日課にしていました。
4月の初旬だったと思います。
その日も数人で昼ごはんを行きつけのうどん屋さんへ。
私はその店ではいつも『肉うどん』を頼んでいました。
これがもう絶品の美味しさで、何度食べても食べ飽きない、得も言えぬ美味しさ。
その『肉うどん』を食べていると、花粉症の症状が急に現れて、鼻水は出てくるし、涙は出る、そして最悪なことに『くしゃみ』まで催しそうになっています。
それでも、それらを我慢しながら大好きな『肉うどん』を熱いうちに食べてしまおうと、口いっぱいに入れた瞬間です。
突如『くしゃみ』が襲ってきて、
『あ、ヤバい!!口の中のうどんを食べてしまわな!!』
と思ったのも束の間。
ついに
「はっーくしょーん!!!!!」
と盛大に『くしゃみ』が出てしまいました。
急に『くしゃみ』が出たもんですから、咄嗟にうどん鉢をテーブルに置く間もなく、口を手で覆うことさえ出来ませんでした。
ということは・・・・・・・当然、口の中のうどんも盛大に飛び出し、テーブル中にうどんと肉の欠片が散らばりました。
まぁ、それはそれは顰蹙をかい、私の目の前に座っていた同年代の男性は、少しムッとしながらも、無言でワイシャツについたうどんを拭いていました。
大阪の友人に同じことをすると、下手をすると拳が飛んでくるような、それほどの量のうどんと肉片。四国の男性は優しいので、最終的には
「いいよ、いいよ気にしないで」
と言ってくれました。
ホントに恐縮しきりで、後日昼ごはんを弁償させてもらいました。
それ以来、すこしでも『くしゃみ』の前兆があるときには、口に食べ物を入れない、を徹底しています。
それでも食べているときに『くしゃみ』は出てくるもので、そのときには口を手で覆い、自分の顔が食べ物まみれになる、という程度に抑えています。
今では花粉症薬もいいものが出てきて、良く効きますし眠くなりにくく、口も渇きません。ですので、そんな失敗も無くなってきました。
今でもあの時のことを思い出すと恥ずかしさがこみ上がってきます。
花粉症は辛いですね。